グリーンブルーの海に、サラサラの砂浜。穏やかな里山には田畑が広がり、米をはじめ多様な野菜や果物が栽培されている糸島市。味がいい食材の生産地として、そして、都市部から近いお出かけスポットとしても国内外から注目が集まっています。
今回は、自然環境に恵まれた糸島を堪能するための特集第一弾として、『歩いて楽しむ糸島』をお届けします。福岡市営地下鉄と直結する「JR筑肥線」を使って、車がなくても、いえ、車がないからこそ楽しめる糸島の二丈福吉ウォーキングコースです。
3時間程度のコースですが、寄り道や食事をしながら1日かけてゆっくり楽しむこともできます。さぁ、街を出て糸島にウォーキングに出かけましょう！
出発：
JR筑肥線「福吉」駅
・福岡県糸島市二丈吉井
天神・博多と繋がる電車は1時間に2本程度で、博多駅から約1時間、片道¥870。トイレ有、無人駅、コインロッカー無
福吉駅北口から出て、国道202号を東に向かって歩きます。福吉駅前交差点、ファミリーマートを過ぎると、国道202号沿いに三角屋根の小さなショップが目に入ります。
小麦の実 ふぁいみーる
・福岡県糸島市二丈吉井4022-7
宮古島出身の女性が焼くパンやケーキのお店。宮古島の方言で「どうぞ召し上がれ」を意味する「ふぁいみーる」。朝に焼くふわふわのパンは早くに売り切れることが多い。
目の前の交差点「福吉郵便局前」から線路を渡り、山側に向かって歩きます。
福吉駅から徒歩15分程度。山裾に地上12m高の大仏様の顔が見えます。
白龍山妙現寺
・福岡県糸島市二丈福井5753
・https://temple.nichiren.or.jp/7011091-myougenji/
妙現寺の大仏様を道すがら拝みつつ、坂道を登ります。海を望む景観を楽しみつつ、竹林やみかん畑など、いわゆる「日常の糸島」を感じることができるルートです。
林道が終わるあたりには、神楽が奉納されることでも知られる白山神社が見えてきます（トイレもありますよ）。
福井白山神社
・福岡県糸島市二丈福井4909
・https://hakusanjinjya.amebaownd.com/
建立は1141年以前、縁結びで知られる白山神社は、5月の春季大祭には糸島市無形文化財の福井神楽が奉納される歴史ある神社。様々な彫刻が施されている現在の御神殿は1856年建立。
そろそろお腹が空いてくる頃？喉が渇く頃？コンパクトながらも、希少な良品が集まる黄色い屋根の直売所「福ふくの里」が見えてきます。レストラン「旬菜旬魚ふくふく」も併設されています。
福ふくの里
・福岡県糸島市二丈福井6333
・https://fukufuku-sato.com/
・営業：9:00〜17:00
・定休：1月1〜5日、8月14〜16日
近隣の農家で採れた野菜や果物、玄界灘で水揚げされた鮮魚、糸島牛やいきさん豚、手造りの弁当などを販売する直売所。糸島生まれの柑橘「はるか」100%ジュースや、「はるかのソフトクリーム」など福ふくの里オリジナル商品もあります。春は直売所の前一面が菜の花の黄色で華やぎます。
休憩が終われば、ここからは、里山エリア。田畑に囲まれた道をのんびり歩きましょう。
道沿いを歩けば、JR筑肥線「大入」駅もすぐ近く。ここまででコースの約半分です。短いコースが希望であれば、大入港を見て、「大入」駅から天神・博多に戻ることもできます。
線路を渡り、大入エリアに入ると大きな看板が目に飛び込んできます。
浜焼屋ウエスタンマリン
・福岡県糸島市二丈福井2503-10
・https://westernmarin.com/food-2/
・092-326-5988
海鮮や肉などをセルフスタイルの炭焼きで楽しめる（予約必須）。夏場はSUPやカヤックなどのレンタルも行っている。
浜焼屋ウエスタンマリンを過ぎると、船が停留する大入港です。
ハッとするほど美しい景観が期待できる場所で、大波止は釣り場としても人気です。二丈岳を借景に、碧く澄んだ穏やかな海は、これぞ糸島！
海、砂浜、山、漁港がある美しい大入エリアから海沿いの松林を歩きます。
かつて、早朝に唐津を馬で出発すると、 東の空が白みかける頃にこのあたりに到着していたことから、「白み口（しらみくち）」と呼ばれていたとか。地蔵堂がありますので、その辺りから国道202号に出ましょう。
福ふくの里で買ったお弁当やスイーツを、景色がいい海辺で食べるのもおすすめです。
国道を西に向かって少し歩くと、紺色の家が見えてきます。
革細工とニュージーランド雑貨のお店 BLESS
・福岡県糸島市二丈福井5450
・https://blessleather.com/
ニュージーランドで暮らした経験がある日本人夫婦が営むショップ。革細工のワークショップも行っており、名前や日付などを刻印するチャームやコインケースなどを作ることができる（予約がおすすめ）。
そして！電車で行ける糸島のかき小屋といえばここ、福吉です。糸島の4つの漁港（福吉、加布里・船越・岐志）では、冬季限定でかき小屋がオープンします。
ここ福吉では、牡蠣や海鮮を購入してからビニールハウスの焼き場で焼く、昔ながらのスタイルで焼き牡蠣を楽しめます。
福吉漁港のかき小屋（4軒）
・福岡県糸島市二丈福井
・営業：10:00〜17:00
・冬季限定（10月下旬〜3月中旬）
・https://www.fukuoka-now.com/ja/itoshima-kakigoya-oyster-hut-guide/#d
福吉漁港の先、福吉しおさい公園の隣にある朝日森神社の階段下にあるのは、力試しの石。かつて、海運業を営む港として賑わいを見せた福吉港は漁師町。そこに集まる海の男たちが力試しした大中小三つの石が残っています。
冬の糸島の風物詩・焼き牡蠣もいいし、直売所の海鮮丼や弁当も！美味しいものが多い糸島では、どれを食べるかあらかじめ計画しておいた方が良さそうです。
糸島豚の店BuuBu
・福岡県糸島市二丈吉井3567-8
・https://buubu-butchershopdeli.business.site/
注文してから作る糸島豚で作るカツサンドやコロッケは、持ち帰りも店内のイートインスペースでも食べることができる。生産者直売の豚肉も販売されている。
福吉駅の裏手には、わかまつ農園が営む倉庫を改装したカフェと直売所があります。
地域で採れた野菜をたっぷり使ったピザや、オリーブを使ったスイーツなど、オリジナルの手作りメニューは、持ち帰りできるものもあります。
お菓子と暮らしの物 りた
・福岡県糸島市二丈吉井3745-8
・https://itoshima-olive.com/
農薬・化学肥料不使用の野菜や果物、作物を加工して作ったアイテムを販売。自らが望むライフスタイルを求めて糸島への移住したオーナー夫妻の、オーガニックな暮らしも注目されています。
Itosima Now レポート >> https://itoshima-now.com/ja/food/wakamatsu-farm-market-cafe-rita/
さっと回って3時間。ゆっくり歩いて寄り道して5、6時間。お腹いっぱいになって帰るもよし、しっかり歩いて見て回るだけでも楽しい、Itoshima Nowが自信を持ってお勧めする「歩いて楽しむ糸島」福吉編。糸島らしいデイトリップを楽しんで！
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・徒歩編：海も山も田畑もビーチも！歩いて楽しむ糸島←今ココ
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・ドライブ編：車で巡る糸島らしい糸島（海・山・クラフト）
