サイクリングは、糸島を楽しむ最適な方法です。福岡市内からは、糸島まで自転車で往復できる距離にあり、身近なサイクリングスポットでもあります。自分の自転車がなくても、レンタルサイクルのサービスも増えているので、一般的な自転車や電動アシスト自転車、そして高品質のEバイクなど、自分の好みのスタイルを選んでサイクリングすることができます。
中でもEバイクは、モーター（電動機）とバッテリーを搭載しているため、自転車よりも簡単に長距離を走ることができ、坂道だって楽に登ることができます。もちろん運転免許がなくても乗ることができます。カップルやグループなど体格や体力が異なる人と一緒に走る場合でも、大幅に遅れをとることがないので楽しいツーリングが可能です。動力がモーターなので、静かで排気ガスも排出せず環境にもやさしい、糸島みたいな場所には最高の乗り物です。
今回は、そんな糸島らしい乗り物・Eバイクを使って糸島を堪能するコースを紹介します。
Eバイクは、糸島の人気スポット・二見ヶ浦の夫婦岩の前にショップを構える「糸島半島エコツーリズム協会」でレンタルできます。
イトリト（糸島半島エコツーリズム協会）
https://itorito.jp/reservation
2時間¥3,300 / 3時間¥4,400 / 1日（営業時間内）¥5,500
* ヘルメット、自転車ロック付き
営業：10:00～17:00
Itoshima Nowで紹介する今回のコースは、走行約41km。休憩なしだと約3時間で走破できますが、これは糸島を堪能するためのツーリングコースですので、景色を愛で、海風を感じ、そして糸島の食でお腹を満たして、1日（6〜7時間）かけてゆっくり楽しむと最高です。
尚、このコースはEバイクの機能をフル活用したとしても、比較的体力がある人向けです。サイクリング経験があり、健康状態が良好な人が楽しめます。このチャレンジングなコースを試してみたい元気なあなた！自転車を予約して、糸島に出かけましょう！
サイクリングには、ナビゲーションアプリ”RIDE GPS“があると便利
このアプリで見る今回のルート： https://ridewithgps.com/routes/42078212?privacy_code=GAXUCfp2HG1HFh85
コース概要
・所要時間：最短3時間、最長7時間
・Eバイクレンタル：¥5,500（消費税別）/ 1日レンタル（10:00〜17:00）
・走行距離：約41.1km
・主要スポット: 二見ヶ浦 – 野北 – 芥屋 – 岐志 – 井田原 – 吉田 – 桜井
・発着地点：糸島半島エコツーリズム協会 （福岡市西区大字小田2195-3）
・Eバイク予約：https://itorito.jp/reservation
・Tel: 092-809-2828
出発！二見ヶ浦
糸島半島エコツーリズム協会から西へ向かうと、1分も経たない場所に糸島を代表する名所「夫婦岩」が見えてきます。この岩と手前にある鳥居は、山側にある桜井神社のもの。まだスタートしたばかりですが、Eバイクから降りて記念撮影をお忘れなく！
ここからしばらく、美しい海辺のライディングを楽しみながらさらに西へ向かって走ります。
ゴルフ場と峠越え
志摩シーサイドカンツリークラブへ向かって右折すると、上り坂の始まりです。Eバイクのパワーのおかげで、景色を楽しみながら走ることができます。しばらくすると、2,000本以上ものヤシの木が立ち並ぶゴルフコースが見えてきます。ここはハワイ!?と見紛うほどの景観です。
坂を登りきると、小さな駐車場があります。ここからは、ゴルフ場と二見ヶ浦方面を見渡すことができます。さらに走り進んで別荘地の門の前を通り過ぎた頃から、やがて下りが始まります。スピードが上がりやすいので気をつけて！この道を走る車は多くはないだけに、いつ来るかわかりませんし、カーブが多く、道幅も狭い道路なので、安全第一にゆっくり走りましょう。
野北の海岸沿い
峠（小山?）が終わると、「野北」交差点には糸島のコーヒーロースター「Thalia（タリア）コーヒー」があります。店には、室内とバルコニーがあり、自転車ラックやトイレももちろん完備。コーヒーとドーナツで一息つくのに最高の場所です。
ここから西へと進むとすぐに青く塗られたコンテナショップが目に入ります。2022年にオープンした「Yagi Tacos」、そして、糸島の人気ベーカリーレストラン「カレント」がこのエリアにはあります。レストランの奥には、当日の朝に焼くパンや、クッキー、ケーキなどのスイーツも販売するベーカリーがあります。サーフショップの手前にはフードトラック「Rex Burgers」があり、さらにその先にはタコス、タコライス、タンドリーチキンで人気の「HINODE」もおすすめです。
芥屋（けや）
野北から海岸沿いを西に、国道54号線を芥屋方面へ進みます。道路とビーチの間にある木立を景色に走ると、九州の名門ゴルフコース・芥屋ゴルフ倶楽部が左手に見え、右手には海が広がります。そのまま突き当たりまで走ると、三叉路の左手に銀色のエアストリーム（キャンピングカー）が目に飛び込んできます。ここは人気のジェラートスタンド「ロイターマーケット」。
突き当たりの左右に伸びる道ではなく、右手前に折れる少し細い道を通ります。芥屋の古くからの住宅街です。ところどころ砂に覆われているところがあり滑りやすいので気をつけて。きれいに整備された道路は走りやすいかもしれないけれど、路地や脇道の方が雰囲気があると思うんです。
突き当たりには、太祖神社（たいそじんじゃ）があります。台風の大風を防ぎ、五穀豊穣を祈願する神事が毎年9月1日に行われ、相撲が奉納されるので、境内には土俵もあります（土俵には上がらないようにね！）。太祖神社の手前で自転車を降りて、海に向かって歩くと、海に突き出る芥屋の大門（けやのおおと）を脇から見ることができます。自然遊歩道に沿って、眺望の良い展望台まで歩くのもおすすめです（往復30分程）。
芥屋の遠見番所跡の手前の休憩所では、週末になると地域で採れた農産物などが販売されていますよ！
かつては旅館が立ち並び、夜も賑わっていたという芥屋の小さな漁村を通り抜けます。芥屋の駐車場の交差点は、左手前が糸島バーガーカフェgoofy、右に曲がると芥屋の海水浴場です。この駐車場の林を抜けて、すぐ右に曲がります。ここからが今回のハイライトのひとつである眺望を目指して山道を登ります。アスファルトで整備はされていますが、木陰が多く苔も生えやすいので滑りやすい場所もあるので走行には注意が必要です。ここで右折せず（景観と山道をパス）、田園の真ん中を通る選択肢もあります。
立石山へのヒルクライム
芥屋の集落を超えてすぐに右折します。入り口は平坦な細い道ですが、池を過ぎたあたりから登り坂が始まります。このコースの最初のヒルクライムは、狭くてやや急な坂。自動車の通行はあまり多くはないのですが、通行量が少ないだけに、突然来たかのように感じますから注意が必要です。また、道端の小枝や葉っぱや小さな石は、滑りやすいので慎重に！坂を登りきったところに、車数台を停められる空き地があります。ここが立石山登山口。芥屋の海水浴場や集落など、芥屋の地形を見渡すことができる絶景が広がっています。時間と体力に余裕があれば、ここから20分ほどかけて立石山の山頂まで登ってみるのもお勧めです。
記念に写真を撮ったら、あとは下り坂。スピードコントロールと対向車に注意して、サイクリングを楽しんで！
岐志漁港へ
立石山をくだり、突き当たったら右へ。山を左手に美しい海を右手に海沿いを走ります。ここがいわゆるサンセットロード。そのまま走ると岐志漁港に出ます。冬は焼き牡蠣や魚介を楽しむことができる漁師直営のかき小屋が期間限定（10月頃〜3月頃）でオープンします。
かき小屋でランチを楽しんでもいいし、54号線へ抜けると「チーズ製造所TAK（たっく）」の工房併設のショップも見えてきます。北海道から移住してきた夫婦が手作りするチーズを購入することができます。さらに進むと、左手には2022年冬にオープンしたばかりの観光農園「糸島農園・志摩イチゴハウス」があります。冬から春先にかけては、いちご狩りが楽しめます。
可也山と井田原方面へ
可也山の周りを進むように国道506号線を走ると、スペシャルティコーヒーを扱う糸島の珈琲ロースター「ペタニコーヒー」で寄り道もできます。古い病院だった建物をリノベーションした焙煎所には、カフェも併設しています。美味しいドリップコーヒーと手作りスイーツで一息つきましょ。
井田原から吉田へ
この道は、田舎道ながらも車の通りが比較的多いので、注意が必要です。いちごカフェ「タンナル」を過ぎて右折すると、糸島らしい田畑に囲まれた道にでます。小さな橋の手前で右折し、狭いながらも舗装されたカントリーロードに入り、小川に沿って進みます。
桜井地区と櫻井神社
そして、桜井。櫻井神社の鳥居の形をした看板のところには、チャーミングな純ちゃんが経営する「喫茶 純」があります。コーヒーとスイーツ、ランチなどレトロな雰囲気を楽しむことができます。
櫻井神社の大きな鳥居をくぐり、時間があれば櫻井神社でお参りしていきましょう。櫻井神社の境内には、隣接して伊勢神宮の神様を祀る櫻井大神宮があります。雑木林へ向かう階段を上がったところに、荘厳な雰囲気が漂うその社殿があります。
スタート地点までもう少し！
櫻井神社からは、下り坂です。このコースの最初の峠越えに向かった交差点にでてきます。行きは朝日に導かれるようにスタートし、帰りは、夕陽を背に海沿いを走ります。夫婦岩をすぎたらもう少し！ゴール地点の糸島半島エコツーリズム協会に到着です。
Eバイクのバッテリーも、あなたのエネルギーも残量はありますか?!
今回は、Eバイクの機能をフルに使ったItoshima Now チャレンジコースを紹介しました。他にも、地元サイクリストの定番ルート（約78km）もあります。
https://visitfukuoka.jp/cycletrail/cycleroot/itoshima.html
スタート：福岡タワー
ゴール：姉子の浜鳴き砂
Eバイクレンタル
イトリト（糸島半島エコツーリズム協会）
福岡市西区大字小田2195-3
Tel：092-809-2828
https://itorito.jp/reservation
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・徒歩編：海も山も田畑もビーチも！歩いて楽しむ糸島
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