Now Reports

新春の糸島、ゴールデンツアー

糸島カルチャーが大切にしていることを共有・共感できる人が、糸島を楽しむためのベストな情報源」をコンセプトに活動している『糸島NOW – Itoshima Now』。せっかく糸島を訪れるなら、やっぱりここは見てもらいたい!と思いを募らせ、ついに糸島のゴールデンルートを企画しました。
今回は、福岡都市部から地下鉄で繋がる「筑前前原駅」を起点に、運転手付きのバンを貸し切って1日たっぷり楽しむコースです。冬から春、特に12月後半から3月にかけて美味しいものに溢れる糸島の旬も堪能できますよ!

集合は、朝10時。天神から9:14発の地下鉄に乗車すれば、40分程で筑前前原駅に到着します。

朝一番に向かったのは、福岡のパワースポットとして知られる、神在神社の神石。572年創建の神在神社(かみありじんじゃ)から竹林の方向へ歩いて5分程の場所にあります。

なぜこの場所にこんな大きな石が!と誰もが思うはず。2016年に神在神社の総代が、埋もれた存在だったこの巨石を再発見したことをきっかけに、しめ縄を張ってお祀りするようになり、パワースポットとして注目されるようになりました。

朝の新鮮な空気の中、巨石のパワーを感じながら深呼吸すると気持ちいいですよ!

<トリビア>
糸島は、中国の歴史書「魏志倭人伝」に記されている「伊都国」があった地で、大陸との玄関口として古くから文化が栄えた場所です。史跡や遺跡が今なお各所に残され、出土した日本最大の銅鏡「内行花文鏡」は、国宝に指定されています。

大地のパワーを感じた後は、糸島の漁村に行ってみましょう。半島である糸島には漁港が点在していますが、今回は両側を海に挟まれたトンボロの砂州にある船越を訪れました。

私たちが訪れた日は、ヒジキ漁の解禁日!78歳の海女さんが海中からヒジキを収穫している最中でした。

ここ船越には、昔ながらの製法で醤油を作り続ける「北伊醤油」があります。1897年創業のこの醤油蔵で作る杉桶を使って長期発酵熟成する天然醸造の醤油は、地域ではもちろん、食材にこだわる都市部の飲食店でも人気です。

実際に現場を見せてもらいながら製造に関する話を伺い、製法が異なる醤油の味比べも体験しました。

大豆・塩・麦のみで醸す特醸や吟醸、ここでしか買うことができない生醤油、九州らしい甘みがある醤油など、味も違えば、好みも違うのでツアーも盛り上がります。なお、北伊醤油オリジナルの醤油プリンは、糸島産のたまごと生乳を使ったプリンは、濃厚で程よくかため。カラメルにもプリンにも醤油のアクセントが効いていて、お土産にも人気です。

そこから5分ほど漁港を歩くと、冬の糸島の風物詩、かき小屋が営業しています。10月頃から3月頃まで期間限定で営業する、漁師直営のかき小屋は、糸島産の牡蠣はもちろん、その日に水揚げされた魚介を食べることができます。

ちょうど、3月初旬はコウイカのシーズン!とれたての新鮮なイカの身は刺身に、ゲソは焼いていただきました。

糸島のかき小屋では、牡蠣は自分で焼いて食べます。牡蠣の炊き込みご飯、牡蠣、イカ、カキフライなど、好きなものを好きなだけ召し上がれ!

うっかりお腹いっぱいになってしまいましたが、デザートはいちご狩り!
あまおうを筆頭に、いちごの名産地・福岡では、いちご狩りを気軽に楽しむことができます。ほとんどの場所は「時間内の食べ放題」サービス。別料金で持ち帰りも可能です。

いちごの甘い香りに満たされたビニールハウスの中に放たれた大人たち。まるで花の蜜を求めるハチのように、いちごに夢中です。畑で熟成したいちごを、その場で収穫して食べるのは、やはり特別!誰もが夢中になる素晴らしい体験です。

牡蠣に、いちご…満腹ですから散歩も必要です。
産直市場でお土産を探したり、休憩したら糸島の海岸沿いの松林を歩きましょう。

産直市場の前には、菜の花が美しく咲いていました。菜の花のつぼみは、旬の食材としても人気で、¥110で袋いっぱい摘み取って持ち帰ることができます。

観光地として知られていない場所を、この地で暮らす人のようにゆっくり過ごすと、ガイドブックには載っていない糸島を感じることができるはずです。波音に耳を澄ませ、海風を感じながらの散歩は、あっと今に過ぎた糸島での1日を締めくくるいい時間です。

散策のゴール地点(福吉漁港)から車に乗り、夕陽を背に、海沿いを走って駅まで向かいます。到着は17時。朝から一日、楽しんでいただけましたか?

Category
Tour - ツーリズム
Itoshima City - 糸島市
Published: Mar 15, 2023 / Last Updated: Mar 15, 2023

ページトップに戻る